確定拠出年金(iDeCo・企業型DC)の拡充

施行日:2024年12月〜段階施行(限度額一本化・70歳加入等は2027年1月予定)

かんたん要約

  • 確定拠出年金(iDeCo・企業型DC)が段階的に拡充されます(令和7年 年金制度改正法ほか)。
  • 拠出限度額の引き上げ・一本化、加入可能年齢の70歳までの引き上げ、受給開始上限の75歳までの引き上げなどが行われます。
  • 2024年12月にはiDeCoの拠出限度額が引き上げられ、今後さらに段階的に拡充される予定です。

対象となる人・企業

企業型DCを導入する企業/老後の資産形成を行う従業員

改正前 → 改正後(何が変わる?)

改正前(これまで)

企業年金の有無で異なるiDeCoの拠出限度額、加入は原則60歳まで、受給開始の上限は70歳

改正後(これから)

拠出限度額を引き上げ・一本化、加入は70歳まで、受給開始の上限を75歳に拡大

※ 施行時期は段階的です(2024年12月施行分、限度額の一本化・加入年齢の引上げ等は2027年1月予定)。最新情報は厚生労働省でご確認ください。

くわしい解説と実務への影響

段階的なスケジュール

  • 2024年12月 iDeCoの拠出限度額を引き上げ(企業型DC・DB併用者は月1.2万円→2万円など)
  • 2027年1月(予定) 拠出限度額の一本化・引き上げ、加入可能年齢を70歳に、受給開始の上限を75歳に、マッチング拠出の制限を撤廃

確定拠出年金の拡充

拠出(限度額引上げ・一本化)

70歳まで加入可

60〜75歳で受給開始

制度の全体像

老後の資産形成を後押しするため、確定拠出年金(iDeCo・企業型DC)が段階的に拡充されます。働き方や生き方の多様化に対応し、より長く・より多く積み立てられるようにする内容です。

拠出限度額の引き上げ・一本化

会社員(第2号)のiDeCoの拠出限度額について、勤務先の企業年金の有無による差をなくして共通の限度額に一本化したうえで、月6.2万円に引き上げられます。自営業(第1号)のiDeCo+国民年金基金の共通枠は月7.5万円に。企業型DCの拠出限度額も月5.5万円から6.2万円に引き上げられる予定です。

加入年齢・受給開始年齢の引き上げ

働き方にかかわらず70歳になるまでiDeCoに加入できるようになります(経過措置あり)。また、企業型DC・iDeCoの老齢給付金の受給開始の上限が70歳から75歳に引き上げられ、60歳以降から75歳までの間で受給開始時期を選べます。

マッチング拠出の柔軟化

企業型DCで加入者が上乗せして拠出できる「マッチング拠出」について、事業主掛金の額を超えられないという制限が撤廃され、拠出限度額の枠を十分に活用できるようになります。

実務上のポイント

企業型DCを導入する企業は、拠出限度額・規約の見直しやマッチング拠出への対応を検討し、従業員へiDeCoの拡充(限度額・加入年齢)を周知しましょう。福利厚生・退職金制度の見直しの好機にもなります。

施行日は2026年4月1日と2026年12月1日(受給開始上限の明示は要確認)

令和7年の年金制度改正による確定拠出年金の主な見直しは、項目ごとに施行日が分かれます。厚生労働省の公式ページによると、マッチング拠出における加入者掛金の額の制限撤廃や、簡易型DCの通常の企業型DCへの統合、中小事業主掛金納付制度の届出簡素化などは2026年4月1日施行です。一方、iDeCoの加入可能年齢の引き上げと、iDeCo・企業型DC・国民年金基金の拠出限度額の引き上げは2026年12月1日施行予定とされています。企業型DCを導入する事業者は、人事・規程の見直しスケジュールをこの2つの施行日に合わせて準備する必要があります。

マッチング拠出の「事業主掛金を超えてはならない」制限が撤廃される

企業型DCでは、加入者が事業主の拠出に上乗せして掛金を出すマッチング拠出が認められていますが、現行制度では加入者掛金の額が事業主掛金の額を超えてはならないという制限があります。今回の改正では、事業主掛金の額によらず、加入者がそれぞれの状況に応じて拠出限度額の枠を十分に活用して老後の資産形成ができるよう、この制限を撤廃します。施行は2026年4月1日です。事業主掛金が低い従業員でも自助努力で拠出枠を使い切れるようになるため、企業型DC導入企業は制度説明や規約の見直しを検討してください。

拠出限度額の引き上げ(改正後)

区分改正後の拠出限度額
企業型DC月6.2万円(現行5.5万円から引き上げ予定)
会社員(第2号)のiDeCo・企業年金 共通枠月6.2万円に一本化
自営業(第1号)のiDeCo+国民年金基金月7.5万円
(参考)2024年12月〜 企業年金加入者のiDeCo月2万円に引き上げ済

経過措置・猶予

2024年12月施行(iDeCoの拠出限度額引上げ)。限度額の一本化(月6.2万円等)・加入年齢70歳・受給開始75歳・マッチング拠出の制限撤廃などは2027年1月など順次施行予定。

対応チェックリスト

自社で行う対応の一例です。チェックを入れると進捗がこの端末に保存されます(サーバーには送信されません)。

0 / 3 完了

※ 一般的な対応例です。個別の要否は専門家にご確認ください。

よくある質問

iDeCoは何歳まで入れる?
改正により、働き方にかかわらず70歳になるまでiDeCoに加入できるようになります(現行は原則60歳まで)。受給開始の上限も70歳から75歳に引き上げられ、60歳以降から75歳までの間で受給開始時期を選べるようになります。
確定拠出年金(iDeCo・企業型DC)の拡充はいつから施行されますか?
2024年12月〜段階施行(限度額一本化・70歳加入等は2027年1月予定)です。(本日からおよそ202日後)
対象になるのはどんな人・企業ですか?
企業型DCを導入する企業/老後の資産形成を行う従業員が対象です。自社が該当するかは個別にご確認ください。
何が変わりますか?
これまで「企業年金の有無で異なるiDeCoの拠出限度額、加入は原則60歳まで、受給開始の上限は70歳」だったものが、「拠出限度額を引き上げ・一本化、加入は70歳まで、受給開始の上限を75歳に拡大」に変わります。
注意しておくことはありますか?
施行時期は段階的です(2024年12月施行分、限度額の一本化・加入年齢の引上げ等は2027年1月予定)。最新情報は厚生労働省でご確認ください。
法令の原文はどこで確認できますか?
確定拠出年金法の条文は、e-Gov法令検索(デジタル庁)で確認できます。本ページ下部のリンクからアクセスできます。

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一次情報・出典

この記事は法改正の概要をわかりやすくお伝えするものであり、法律上のアドバイスではありません。 施行日・金額・要件などは変更される場合があります。実際の対応にあたっては上記の一次情報をご確認のうえ、 個別の事案は社会保険労務士・税理士などの専門家にご相談ください。

この改正情報の最終確認日:2026年5月31日